そう尋ねると大半の方はこう答えます。
- ストロークでミスしない。
- ボレーはしっかり決める。
- ダブルフォルトをしない。
など、球のクオリティに関するものばかりです。
基本的には間違っていない。
テニスはミスの少ない人が勝つスポーツですからね。
多くのテニススクールでも『簡単なミスをするな』『チャンスボールはしっかり決めろ』といった教えが根付いています。
あながち間違ってはいない。
しかし、これら全ては二・三番目に必要な技術。
テニスの試合において、一番必要な技術は
『自分を落ち着かせる技術』
プロのラケット破壊も《自分を落ち着かせる術》の1つです。
まぁ、観ている側としては気分の良いものではありませんけどね💦
それをやったとしても 気が収まらない選手もいますが、それは《自分を落ち着かせる術》を理解出来ていないのだと思います。
《自分を落ち着かせる技術》は、個人の性格によっても変わってきます。
まずは、自分を知ることから始めてみるといいかもしれません。
いくら凄い技術があっても、自分を落ち着かせる事が出来ないのであれば、試合中の場合《宝の持ち腐れ状態》です。
遅かれ早かれ習得しておきたい技術ですね。
逆に落ち着ける技術がない場合は、試合中どのような状態になるのでしょうか?
暴走状態に入る
具体的に書くと
- 球の強さばかり求めてしまう。
- 状況判断が鈍ってしまう。
- 試合全体が投げやりになる。
などですね。
強く打とうとすると当然ミスが増え、点差が開いてしまいます。
おまけにフォームが崩れてしまい安定感が損なわれます。
状況判断が鈍くなる事で
- 厳しいところに打とう
- 早く攻めなきゃ
- とりあえず、フリーポイントを・・・
などといった焦りが生まれてきます。
もし、1球で相手が不利な状況になっていたとしても、それに気付かず勿体ないミスをしたりします。
状況判断の鈍りは、自分にハイリスクなプレーを誘発してしまうというわけですね。
そして
- 何もかも思い通りにならない。
- 思うように打てない。
- 相手のペースから抜け出せない。
このような《マイナスな出来事》からプレー全体が投げやり。
すなわち、試合を諦めた状態になります。
- 序盤は五分五分で戦っていた。
- 中盤で相手の調子が上がってきて、手も足も出ない状況になった。
- 終盤は気力が失せていた。
よくあるパターンです。
無我夢中と暴走状態の違い
- 暴走状態:考えることを放棄している状態。
- 無我夢中:無意識に勝つ術を模索している状態。
どちらも必死で勝ちを取りに行っている事に変わりは無い。
しかし、この2つの大きな違いがある。それは
『頭をクールに保てているかどうか。』
同じ必死な状況下で、良い方に転ぶためには《自分を落ち着かせる技術》が必要不可欠というわけです。
では、その良好な精神状態を保つためには、どのような事をすれば良いのでしょうか?
自分を落ち着かせる技術
《自分を落ち着かせる》ための技術は人の数だけ存在します。
他人の真似をしても『自分には効果がなかった』というケースも多いでしょう。
特にプロは《叫ぶ》《怒る》《壊す》など過激なストレス発散をするので、一般人が真似しても効果は薄いと思います。
僕も過去何度かこういう事がありましたが、あとで心にぽっかり穴が空いたように冷めてしまいました。
そして、なんで怒っていたのかも分からない状態になりました。
それから『自分を落ち着かせる技術』を追求して終始落ち着いてプレーが出来る位置まで来ました。
その方法は
『物事を楽観的に考えること』
- ダブルフォルト
- 簡単なミス
- チャンスボールをいかせなかった
- 欲しいポイントが取れなかった
- 相手が絶好調で手が付けられない
- 相手の態度が悪い
など、ストレスが溜まる場面でこそ《楽観的》に考えるようにしました。
この方法は幅広い層に効果があると考えます。
人間の性格は大きく分けると《神経質》と《楽観的》の2つになります。
この2つの性格にストレスを与えると
- 神経質な人は、ネチネチと難しく考えすぎる。
- 楽観的な人は、慣れないイライラに取り込まれやすい。
最終的に『楽観的になる。』という所が無くなってるのが分かりますね。
皆さんも身に覚えがあるのでは?と思います。
『もし、ポイントを落としても次取れば』
『今のは勿体ないミスしたなぁ』
『いくら相手が絶好調でも隙はあるはず』
『なにあの態度(笑笑』
このように楽観的考える事が出来れば、自然と自分を落ち着かせる事が出来ます。
これも、私個人の方法なので100%全てのプレーヤーに効果があるかと言われるとNOです。
ですが、参考程度にしてもらえると幸いです。
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